こんにちは。
クモノスコーポレーション(株) 広報Sです。
4月13日(木)、岡田直樹 国際博覧会担当大臣がご視察のため、弊社にご来社されました。
同日は2025年日本国際博覧会(略称「大阪・関西万博」)の開催日からちょうど2年前となり、会場となる夢洲では起工式が行われました。岡田大臣は起工式にご臨席になる前に、弊社にお寄りくださったものです。
ご滞在時間はわずか30分、弊社の技術を紹介しつつ岡田大臣にも楽しんでいただきたい!と、頭をひねってプログラムを組みました。
3D計測実演
岡田大臣がご着席後、すぐにFARO Focus premiumという3Dレーザースキャナで室内の計測を開始。
スキャナは静かにくるくる回っているだけですので、その間、副社長の倉田が弊社の3D点群ビジネスについてご説明します。
岡田大臣は、福田改造内閣で国土交通大臣政務官を務めておられたこともあり、弊社の3D技術を活用した災害復旧支援について関心を持っていただきました。
計測とデータ処理が完了!3Dデータをご覧いただきます
そうこうしているうちに3D計測とデータ処理が完了しましたので、モニターで計測したての3Dデータをご覧いただきました。
岡田大臣は、「おお、私が計測されていたのですか!」と驚いてくださいました。
3D計測は、すべてのリアルをそのまま写し取る技術ですから、レーザーの当たる場所にあるすべてのものの位置と色の情報を記録します。
動くもの(人など)はブレてしまいますが、壁、机、窓、ミャクミャクのポスター、そして微動だにしない警護の方(人だけど!)などは、大変きれいに計測できていました。
今回はスキャナ1台だけで、短い時間の計測でしたが、通常の計測は、複数の場所にスキャナを移動しながら計測し、そのデータを合成して、高精度かつ360度の3D点群データを生成します。
以下は、同じ会議室内を前日に計測したデータです。ご視察中のデモ計測に比べて、高精度であることがお判りいただけるかと思います。
特許技術「KUMONOS」のご紹介
弊社の技術は3Dだけではありません。
大きな柱の一つである、コンクリート・クラック計測システム「KUMONOS」もご紹介しました。
「KUMONOS」は、コンクリート構造物のわずか0.2mmのひび割れを100m離れた場所からでも遠隔計測しデジタルで記録するシステムです。
日本では長らく建物や橋りょうの点検に「目視点検」が義務付けられていたことから、弊社はKUMONOS活躍の場を海外に求めてきましたが、近年になってようやく例外的に一部のデジタル技術の利用が認められてきました。
さらに現在、国ではアナログ規制4000条項の一括見直しが議論されており、その早期実現を待ち望んでいます。
岡田大臣は、「国際博覧会担当」であると同時に、「行政改革」「規制改革」も担当されている大臣です。河野太郎デジタル大臣とも規制緩和に関してよくディスカッションをなさるそうで、この目視点検に関する規制緩和についても意見交換させていただきました。
岡田大臣には、KUMONOSの実機も見ていただきました。
クラックに見立てた、太さの異なる細い線を何本も印刷した紙を、対面の壁のミャクミャクのポスターに仕込んでおいたので、その線の幅を計測する体験です。
笑顔のステキな大臣さんでした!
しばしの歓談後、記念撮影をさせていただき、岡田大臣は起工式に向かうためご出発されました。
貴重なお時間をいただき、誠に光栄でした。
そして、岡田大臣は、笑顔がとっても素敵なお方でした。
なぜ大臣がクモノスコーポレーションに!?
さて、今回の大臣ご視察の最大の謎、それは、なぜ視察先として弊社が選ばれたのか。
実は、どなたのご紹介で弊社の名前が挙がったのか、我々は知らされていないままなのです。
弊社は、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会と「会場整備参加」の協賛契約を締結しており、「会場整備参加」の協賛契約の第1号となりました。そのご縁でしょうか?
あるいは、すべてのパビリオンを3D計測して、点群データでリアルな「バーチャル万博」を作りたい!とあちこちでプレゼンしまくっている成果でしょうか?
いずれにしても、クモノスコーポレーションは大阪・関西万博を盛り上げる一員として、これからも頑張ってまいりますので、お引き立てのほど、どうぞよろしくお願いいたします。