移動体(MMS)3D計測

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車両、鉄道、船舶などに3Dスキャナを搭載して計測

移動体(MMS)3D計測

長距離、広範囲の計測対象に

MMS(モバイルマッピングシステム)は、車両等で移動しながら高精度な3次元計測を行うシステムです。
車両や船舶、鉄道等の移動体に3Dレーザースキャナを搭載して計測することにより、広範囲を効率良く高精度・高密度に計測が可能です。

  • 取得可能な情報は、「位置情報」「レーザー点群情報」「画像情報」
  • 地図情報レベル1/500の平面図作成に対応
  • 衛星不可視環境では、機器に搭載されるIMU(加速度センサー)とオドメーター(走行距離計)により取得した情報で、位置情報を複合的に補正することが可能
  • 車両等が侵入できない場所もバックパック型MMSを背負って人が歩くことで計測が可能
  • 地上型レーザースキャナ(TLS)やドローン(UAV)で取得したデータとの合成も対応可能

交通規制不要で長距離路線を計測

最大80km/hまでの速度で計測が可能で、高速道路上を法定速度で走行しながら計測できるため、交通規制が不要で、短い現地作業時間で広範囲のデータを取得することができます。
標定点を設置しての高精度補正や同一区間を複数回計測したデータの解析による誤差の低減などの独自の計測・解析技術を駆使して、さらなる高精度計測へのニー ズにも対応できます。

限られた時間で軌道内を計測

3Dレーザースキャナを搭載した軌陸車で軌道内を計測します。
計測対象箇所までの移動・計測・撤収をシームレスに行うことができるため、最小限の機器で短時間に計測しなければならない、軌道内での計測ニーズにお応えします。

水上から護岸や堤体を計測

船舶に3Dレーザースキャナを搭載して水上から計測することで、地上からの計測では死角となる岸壁や堤体などの施設・設備を計測することができます。

小型で機動性が高い手押しバギー型

手押しバギーに3Dレーザースキャナを搭載したFARO Focus Swiftを使用し、商業施設やプラントなどを効率的に計測します。
計測時間を短縮できるため、工費の低減を図れます。

faro Swift 計測風景

車両が入れない場所にはバックパック型

車両が入れず、三脚を立てることもままならない場所では、バックパック型の3Dレーザースキャナを使用します。
3Dレーザースキャナとカメラ、各種センサーを内蔵し、歩きながら周辺の環境の3次元点群データを取得します。

モバイルマッピングシステム Pegasus:BackPack 計測風景

災害地や、車両などが入れない場所での計測で活躍

危険地帯を安全に計測

車両が進入できない悪路や立ち入りに危険を伴う場所でも、周辺を歩行することで安全に計測することができます。UAVによる上空からの測量では死角となる場所も計測することができます。

文化財や遺跡の計測

通行の邪魔をすることなく計測

本体を背負って歩行するだけで計測できることから、計測機器の設置が困難な遺跡・文化財や一般の通行人が密集する観光地や都市部などの計測にも有効です。

屋内や地下の計測

GNSSを捕捉できない環境でも計測可能

SLAM技術とIMUによって、屋外と屋内や地下をシームレスに計測することができます。隧道などのように位置情報を特定するためのターゲットの設置・計測が難しい環境下でも計測することができます。

世界遺産区域での3次元計測

クモノスコーポレーションは、経済産業省の補助金事業「飛び出せJapan!」に採択され、Pegasus: Backpackを活用した3次元計測プロジェクトをネパールの首都・カトマンズにて実施しました。

2015年に発生したネパール地震では、家屋や道路、橋梁などの数多くのインフラが被害を受けましたが、発生から2年が経過した現在も、復旧・復興の目処が立っていない箇所が少なくありません。

この事業は、車両や上空からの調査が難しかった区域を含む、被害を受けたエリアに対し、弊社がこれまで培ってきた3次元計測技術を活用することで、今後の復興に貢献することを目的としたものです。