当社の社名はクモノスコーポレーション株式会社。一瞬“?”と思われませんか。
社名は、当社独自のコンクリート構造物のひび割れ計測技術である“KUMONOS®”に由来します。
この“KUMONOS®”は、2005年に当社代表の中庭和秀が発明したひび割れ計測システムです。
測量のトータルステーションを応用し、離れた位置からコンクリート構造物のひび割れを計測し、その位置座標と幅と長さをデジタル記録することができるシステムです。
法律の壁
政府はアナログ規制の改革案を発表しています。
その中で“インフラ点検での目視規制”が撤廃検討の対象となっています。
(参照:https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/06903/)
これまでは法制度によって、“近接目視点検”が義務づけられていました。
近接で目視するためには、足場を組んだり、高所作業車を用意したりする必要があります。
検査の前準備の段階で既に多くのコストを要しますし、現場を通行止めにしたり規制したりも必要です。
さらに、もちろん目視するのは人間の目です。
個人差が生じる上に、それを記録するのは人の手による“スケッチ”でした。
計測本来の役割・意義とは
そもそも、コンクリート構造物のひび割れを計測して記録する目的は何なのでしょうか?
「点検しました。記録をとりました。ひび割れはこれだけありました」
それで何がわかるのでしょうか…
当社の“KUMONOS®”は、前述のとおりひび割れの位置座標と幅をデジタル記録することができるシステムです。
準備のための余分なコストを抑え、通行止めも規制も必要最小限です。
そして何より誰が計測しても同じかつ精度の良いデジタル記録を得ることができます。
デジタルで精度良く記録できれば、経年変化を正確に比較することが可能になります。
昨年と今年、2年前と昨年と今年… どれだけひびが伸びたり広がったりしているのかを、正確に比較することができるのです。
そもそも健全な状態のコンクリートにも、細かなひび割れは生じます。
ひび割れの有無ではなく、どれだけ経年変化したのかを把握することが必要なのです。
コンクリート構造物のひび割れを計測して記録する目的は、危険度を判定したり将来のリスクを検証したりすることのはずです。
だとしたら、近接目視で良いはずがありません。
今こそ“KUMONOS®”なのです。
最近ではドローンによる映像を活用したAI点検手法も採用されていますが、まだまだ精度に難があるのが実情です。
とはいえ良い技術は取り入れ続けるのが、当社の技術者魂です。
“KUMONOS®”に加え、映像を採用した“シンKUMONOS”、さらにCanon社のAIシステムを組みあわせることで、精度よく唯一無二のコンクリート構造物のひび割れ計測技術をご提供することが可能です。
この技術は、ダムの計測では国土交通省のi-construction大賞を受賞し、浄水施設の点検の仕様書や、国土交通省「点検支援技術性能カタログ」、国土交通省港湾局「港湾の施設の新しい点検技術 」などに採用され、多くの橋梁や橋脚点検の現場で採用されています。
KUMONOS®+シンKUMONOS+AI=精度よく唯一無二のシステム
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